テレワークができる仕事のほとんどがパソコンを使うため、会社の環境との通信が必ず必要になります。通常であれば自宅環境から会社にアクセスするわけですが、様々な環境からのアクセスは情報漏洩の危険が高まってしまいます。テレワークにおけるセキュリティーは大きな課題の1つと言っても良いでしょう。従業員の意識にもよりますが、中には会社のパソコンを私用に使ってしまう人もいます。
インターネット上には様々な危険なサイトがありますが、知らない間にウィルスに感染してしまうと、同じネットワーク上にあるすべての機器が危険にさらされることになります。この課題を解決するためには私用の利用は禁止することと同時に、会社のパソコンを使う場合は必ずVPNへの接続をするようにすることで、有害なサイトへのアクセスを遮断したり何かあったときにログを追跡しやすくなるでしょう。VPNを使うと会社にいるときと同じセキュリティー環境を用意することができるため、テレワークでは必須の仕組みの1つとも言えます。ただしVPN自体にも課題はあります。
たくさんの人が同時に接続することになるため、会社にいるときと比較すると回線速度が遅くなってしまったり、パンクする可能性があるのです。従業員の人数に合わせてインフラの整備をしなくてはなりません。同時にファイルサーバーにアクセスしたり動画視聴をすると、仕事の進捗にも影響が出てきてしまうことがあるため、VPNを使わなくてはいけない接続とそうではない接続を分け、負荷をかけすぎないようにすることも大切です。