勤務間インターバルという制度の導入を、厚生労働省が奨励しています。勤務間インターバルとは、働いている人が1日の仕事を終えた後に、次の日の仕事まで十分に休める時間を確保することです。このような制度の導入が奨められているのは、人間が働き続けるためには、十分な時間の休息が必要だからです。仕事の間の休息時間が不十分であると体調を崩すこともあるので、労働者を保護する目的でこうした制度をおこなう会社が増えています。
勤務間インターバルはさまざまな方法で増やすことができます。仕事をした日の翌日の始業時間を遅らせることでも、勤務間のインターバルを増やせます。残業をする時間を減らすことによっても、仕事の間の休息時間を増やすことは可能です。いろいろな方法を比較して、実行しやすい方法を検討することが企業には求められています。
勤務間インターバルを十分に確保しながら仕事をすることにより、労働者は仕事と私生活のバランスを上手に取ることができます。このような制度を企業がおこなう場合には、就業規則を作成して内容を規定することが多いです。こうした就業規則には、1日の仕事を終えてから最低でも与えなければいけない休息のための時間が明確に記載されています。勤務間インターバルのことを規定している就業規則には、例外となる事例のことについて記載することもできます。
例えば災害が発生した場合には、インターバルの規定の対象外とすることも可能です。